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鳥取砂丘大学 第4日目(最終日)

砂丘全般講座

最終日はじめの講座は「砂丘全般講座」

鳥取地学会の星見清晴副会長が多鯰ヶ池と湖山池・湖山砂丘について講義されました。

「多鯰ヶ池」については、どのように池ができたのか、池の周辺の地層、年間を通しての水位変動などを話されました。
ちょうど今ぐらいまでが水位の低い時期で、普段は池の中に沈んでいる2つの小島が水面に出ているようです。

実は、この多鯰ヶ池は、池に入り込む川がなく、周辺の山の雨水が流れ込んで池を保っているんです。池の水位は雨の量によって左右されるんです。
昨年は雨量が多かったので、池の小島は現れませんでしたが、今年の春以降、降水量が少なかったので小島が出てきたんですね。

鳥取砂丘は、福部砂丘、浜坂砂丘、湖山砂丘、末恒砂丘の4つの砂丘で構成されています。
大きく見れば、湖山池も砂丘を構成するスポットとなります。

湖山池は海が後退し、さらに湖山砂丘の飛砂によりできたそうです。
そのため、湖山池の周辺の地層には、打ち上げ貝が見られるそうです。

湖山砂丘周辺は、鳥取砂丘周辺と違い、地下水が多くあるため、農作物もいろいろな種類が栽培できるようです。

山陰海岸ジオパーク講座

午後からは、まず「山陰海岸ジオパーク講座」

鳥取砂丘は、山陰海岸ジオパークの主要スポットですが、砂丘だけでなくジオパークの全体を知っておくことも重要です。

講師は、鳥取県観光政策課山陰海岸ジオパーク推進室専門員安藤和也氏。

”ジオパークとは”、”ジオパークと世界遺産との違い”。まず押さえておきたいところです。
世界遺産は、「遺産の保護・保全」だけでいいのですが、ジオパークは他に「教育・学術への活用」「観光・産業振興への活用」が求められます。
意外とこの活用が難しいようです。

山陰海岸ジオパークでのそれぞれのスポットや取り組みなども話しをされ、受講者の方も鳥取砂丘の活用の重要性はもとより、他のジオスポットも大変興味を持たれたようです。

保全再生・利活用・法令講座

最後の講座は「保全再生・利活用・法令講座」

法令は環境省浦富自然保護官事務所自然保護官山崎貴之氏、保全再生・利活用は鳥取県砂丘事務所副主幹竹ノ内司修氏。

鳥取砂丘は山陰海岸国立公園に含まれますが、国立公園だということを知らない観光客も意外と多いです。
特に、国立公園のなかでも規制の厳しい特別保護地区に指定されています。

砂の持ち帰り、動植物の採取などは許可がなければできません。これは自然公園法に定められています。

また、鳥取県の「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」では、ゴミのポイ捨てや砂の上での落書きなどの行為が禁止されています。
馬の背の斜面に落書きがあれば、砂丘をバックに記念写真を撮ろうという気も失せてしまいますよね。
それでもまだ落書きは後を絶ちません。観光客などのマナーアップが重要です。

砂丘の利活用については、再生会議が支援している「鳥取砂丘新発見伝」イベントの紹介。
12月には恒例の鳥取砂丘イリュージョンがありますので、是非ご来場ください。

閉校式

平成24年度鳥取砂丘大学の全課程が終了し、閉校式を開催しました。

鳥取砂丘再生会議西田会長から労いの言葉の後、修了生には修了書と鳥取砂丘ガイドのエンブレムが交付されました。
松原保全再生部会長、熊田利活用部会長からは、修了者に今後のガイドとしての活躍を願う餞の言葉。

今回受講された皆様、お疲れ様でした。
無事修了された方は、これから「鳥取砂丘ガイド」としてのご活躍を期待します。来年4月のデビュー予定です。
また、全課程を修了できなかった方は、来年度も鳥取砂丘大学を予定していますので、来年度の受講をお願いします。