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砂丘に移入する植物

オオフタバムグラ(アカネ科) コマツヨイグサ(アカバナ科) メヒシバ(イネ科)
北アメリカ原産の帰化植物。海岸や河川の砂浜に生育する。茎は斜めに立ち上がり、葉は無柄で、両面に硬くて短い毛があり、葉の縁は棘状の微毛があってざらつく。花は葉腋に付き、7月から9月にかけて白から淡紅色である。 河原や海岸の砂地によく生える2年草。茎は40センチメートルぐらいで直立せず地表を横に枝分かれしながら伸びる。夏から秋に黄色い花が夕方に開き翌日にしぼむ。 道端などにふつうに見られる一年草。畑の雑草として嫌われる。夏から秋にかけ、頂上に花序の枝を放射状に出す。
シナダレスズメガヤ(イネ科) チガヤ(イネ科) ハタガヤ(カヤツリグサ科)
砂防植物として植えられたウイーピングラブグラスと呼ばれる外来牧草。林縁を中心に残存生育する。 日当たりがよく、草丈の低い草原に群生する多年生草本植物。地下茎を茅根(ぼうこん)といい、利尿、止血などの効果がある。 畑に多いことからつけられた名だが、海岸付近の日当たりのよい砂地に生える。茎も葉も糸状で細く多数そう生し、斜開し小型の株をつくる。花序は頂きに2~15個の小穂を集めた頭状。熟するとわずかに焦げ茶色を帯びる。
コバンソウ(イネ科) アメリカネナシカズラ(ヒルガオ科) カワラヨモギ(キク科)
ヨーロッパ原産の一年草。草丈30~70cm。空き地や道端などでも普通に見られますが、海岸の砂地などでは時に大群落を作っています。 葉緑素をもたず、葉が退化した寄生植物。輸入された穀物や砂防用植物の種子に混じって日本に入ってきたらしく、各地の河原や荒地にどんどん入ってきている。 さらに安定化が進んだ立地に単生し、直径1メートルにも達する株となる。このため砂防効果は著しく、コマツヨイグサやメマツヨイグサなどいわゆる雑草の侵入をうながす。ウンランとともに砂移動の衰退化を指標する植物である。根ぎわからでる葉は、細かく分裂して緑白色であるが、茎を高く伸ばし花をつけるころには枯れる。一方、花をつけるとき茎につく葉は対生で、針状の緑色であるため、別種のように見える。

(参考)主な植物の開花と種子散布時期
(2006年,実線:開花期,破線:種子散布期)

メマツヨイグサ(アカバナ科)
北アメリカ原産の帰化植物。荒れ地や河原に普通に見られる。高さは1.5メートルほどになり、花は2.5~3センチと小さく、茎は多数枝分かれする。夕方花を開き、翌日の午前中遅くまで咲いている。
砂丘に生息する移入植物出典:鳥取砂丘景観保全調査報告書(H16.3.31、鳥取砂丘景観保全協議会、岩崎氏、清水氏担当箇所)
主な植物の開花と種子散布時期出典:鳥取砂丘景観保全調査報告書(H19.3.31、鳥取砂丘景観保全協議会、永松氏、富永氏担当箇所)