全国共同利用施設 鳥取大学乾燥地研究センター
〒680-0001 鳥取市浜坂1390
電話 0857-23-3411
FAX 0857-29-6199
URL http://www.alrc.tottori-u.ac.jp/index.html
乾燥地研究センター
乾燥地研究センターの設置目的
 わが国には乾燥地も砂漠も存在しませんが、先進国の責務として、その砂漠化防止及び開発利用に対する国際貢献を果たさねばなりません。
 乾燥地研究センターは、「乾燥地における砂漠化防止及び農業的開発利用に関する総合的研究を行い、この分野の研究に従事する国立大学教官等の利用に供すること」を目的に1990年6月8日に設立された全国共同利用施設です。さらに、本センターは当該研究分野に関し、国内外の研究者・研究機関との研究ネットワークの形成及びその拠点化を図り、国内・国際共同研究を推進することを任務としています。なお本センターは、砂丘地と乾燥地の農業開発に30年の歴史をもつ農学部附属砂丘利用研究施設が前身ですが、設置に伴い農学部とは別の独立した組織となりました。
 本センターは、1995年度からは、「中核的研究機関支援プログラム」の対象機関として、研究の一層の高度化を図っています。
 なお、本センターでは、大学院生(修士課程・博士課程)、研究生、外国人研究者や外国人受託研修員の研究指導も行っています。
 日本国政府は1998年に砂漠化対処条約を批准しました。これにより乾燥地研究センターの果たすべき役割もますます重要となってきています。


各分野の主な研究課題


●自然環境分野
  • リモートセンシングによる地表面情報の解析
  • 太陽熱および地気温差を利用した塩水の淡水化


●水資源分野
  • 持続性農業のための灌漑管理
  • 乾燥地水資源の開発と有効活用


●生理生態分野
  • 乾燥地条件下における植物の環境ストレス応答機構の解析
  • 半乾燥地における半寄生雑草の防除


●植物生産分野
  • マメ科作物、塩生植物、CAM植物の特性の解析
  • ストレス下の作物の安定増収技術


●緑化・草地分野
  • 水分および養分の動態と樹木の成長
  • 乾燥地における樹木の成長及び更新特性

●土地保全分野
  • 土壌中の水分・塩分移動についての測定と予測
  • 灌漑農地における土壌劣化の機構解明と対策




アリドドーム
 アリドドームとはArid Land Dome(アリッド・ランド・ドーム)の略称です。アリドドームは、複数の研究者が自由に動き回れる規模の大型人工環境制御施設であり、現地情報に基づいて乾燥地のシミュレーション実験を行うことができます。アリドドームは、乾燥地に関して、国内外の研究機関・研究組織・共同研アリドドーム究員などとの共同研究、大学院生・学部学生・研究生の教育、外国人研修員の研究などに利用されています。
 アリドドームのように大型でかつ総合的な乾燥地実験施設は世界的にもほとんど類を見ません。この施設の利用を通じて、本センターが国内のみならず世界の乾燥地研究ネットワークの中核的役割を担い、乾燥地利用・開発および砂漠化防止に貢献しています。

詳しくは、鳥取大学乾燥地研究センターのホームページもご覧下さい。

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